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インクルーシブ教育 教材コンテスト商品化レポート|vol.1 フットカーリング

About Product 商品について

最優秀賞作品、商品化へ!
先生の想いが形になった教材
ついに完成!

2024年2月開催の「第1回インクルーシブ教育教材コンテスト」最優秀賞に輝いた『フットカーリング』が、 商品化プロジェクトを経てついに完成しました。受賞された先生に完成した教材をお届けし、 そこで伺った教育への思いや、商品化に向けた製作サイドの工夫などをご紹介いたします。

フットカーリングアイテムイメージ

Development Story 開発ストーリー

試行錯誤を重ね、商品化へ

理想の形を追い求め、先生とも何度も話し合いを重ねながら改良を続けました。子どもたちが踏んでも潰れないよう、素材にはウレタンを採用。カーリングの魅力であるストーンの滑りの良さや、ストーン同士が当たったときの弾き具合を再現するため、ウレタンの底面にはプラスチックのメッシュを貼る工夫を施しました。

商品化への道のりは決して平坦ではありませんでしたが、その過程のすべてがこの教材に生きています。インクルーシブ教育教材コンテストから初めて誕生した商品が、ついに完成!これは、先生の子どもたちへの思いと、私たちの努力が形になった教材です。

Visit the teacher 先生を訪問

いざ、先生のもとへ!

2025年某日、完成したフットカーリング一式を手に、
私たちは先生のもとへ出発しました。

いざ出発
東京出発
海だ
いざ先生のもとへ
学校到着

Meeting 対面

感動の対面:
完成した教材を先生の手へ

約1年半かけて完成した教材を、いよいよ先生にお渡しする日がやってきました。先生が教鞭をとられている学校を訪問し教材をご覧いただくと、先生の目がみるみる輝き、「本当に形になったんですね!」「子どもたちが使うのが楽しみです!」と笑顔でお話しくださいました。

先生はご自身の教材が商品として完成したことに感動しつつ、この教材が子どもたちの学びに繋がることへの期待を語ってくださいました。

Interview インタビュー

先生が語る、
子どもたちの『できる!』
を応援する教材

フットカーリングは、清水先生と早川先生のお二人が開発した作品です。
教材を作ることの意義やコンテストへの思いについて、お二人にお話を伺いました。

さとう君イメージ

ナビゲーター

さとう君

清水里佳先生顔写真

湯河原町立吉浜小学校

清水里佳 先生

早川裕子先生顔写真

小田原市立酒匂小学校

早川裕子 先生

01

教材づくり

  1. さとう君
    さとう君

    先生は普段から教材をお作りになっているそうですが。

  2. 早川先生
    早川先生

    はい、教材は自作することが多いです。

  3. 清水先生
    清水先生

    頼んで作ってもらうと、ニュアンスというか細かな点が変わってしまうので…。

  4. さとう君
    さとう君

    「教材は作る」がベースなんですね。

  5. 清水先生
    清水先生

    カタログを見て、これ作れそうかなと思ったら、子どもたちに合わせて調整します。

  6. さとう君
    さとう君

    カスタマイズですか。

  7. 早川先生
    早川先生

    高いからなかなか買えないし(笑)。買ったものだと、教材に子どもたちが合わせてしまうということもあるので、なるべく作りたいんです。それに教材づくりは楽しいですよ!

02

受賞作へのこだわり

  1. さとう君
    さとう君

    「フットカーリング」では、どんなことを大切にされましたか?

  2. 早川先生
    早川先生

    安全性、触り心地、重さ等々、詳細までこだわりました。ホッケーの滑り具合があって小型なものを、と考えて「紙皿」というアイディアが出ました。

  3. 清水先生
    清水先生

    特に大変だったのは厚さで、何回も蹴って試して、二人で話しながら試行錯誤です。蹴ったら転がってしまって、じゃあ中に何か入れよう。テープの芯が余ってるからこれを使って…、でも違うとなってまた別ので作って、この繰り返しでした。

  4. さとう君
    さとう君

    ホッケーの「蹴る」に、カーリングの要素もプラスですね。

  5. 清水先生
    清水先生

    もともとは、足の力加減を覚えてほしいというのがあったんです。

  6. さとう君
    さとう君

    足の力加減、ですか?

  7. 清水先生
    清水先生

    私たちのクラスには、思うように体を動かすのが難しい子が多いんです。この力で叩いたら痛いというのが分からない。なので、自分がこう蹴ったらどこに飛ぶか、そういうのが難しいんです。その力加減を覚えてほしくて。

  8. さとう君
    さとう君

    手を使うものだと、ボッチャやモルックがありますが、意外と足はないですね。

  9. 早川先生
    早川先生

    フットカーリングは球が浮き上がらないので、顔に飛んでくる怖さがありません。サッカーが苦手でも、上手じゃなくても蹴れるということも大切でした。

03

商品化されての 感想

  1. 清水先生
    清水先生

    商品になるってこういうことか!と思いました。100点満点です。コストも考慮しつつ、滑り具合や、潰れないようになどのお願いも全部実現してくれました。

  2. 早川先生
    早川先生

    小さなアイデアから、こんなに大きなものが生まれるなんて感動です。

  3. 清水先生
    清水先生

    途中で試作品も送ってくれて期待できたし、製作過程でのやりとりも楽しかったです。

  4. さとう君
    さとう君

    ありがとうございます。商品化されて今後どうなるでしょうか?

  5. 早川先生
    早川先生

    生涯スポーツとしても、いけそうかもしれませんね(笑)

  6. さとう君
    さとう君

    もしかしたらフットカーリング協会みたいなものができて…。

  7. 清水先生
    清水先生・早川先生

    いいですねー!!

  8. 早川先生
    早川先生

    このゲームは最後の一投でドンデン返しが起きるのですごく面白いですよ。

  9. 清水先生
    清水先生

    遊び方の目安があるだけで、特にルールはないので、誰でも自由に楽しめるんです。

04

第2回教材コンテスト について

  1. さとう君
    さとう君

    清水先生は第2回の表彰式にも来ていただきました。

  2. 清水先生
    清水先生

    皆さんレベルが高かったですね。応募者の幅も、視野も広がっていると感じました。プレゼンも上手です。

  3. さとう君
    さとう君

    第2回のコンテストでは、どの教材がよかったですか?

  4. 清水先生
    清水先生

    どれもいい教材でした。目の前の子が、楽しみながら成長できるのを目指した教材ですから、そこに差はつけられなかったです。

  5. さとう君
    さとう君

    早川先生はどうですか?

  6. 早川先生
    早川先生

    同感です。その子に合わせて作ったものだから、点数は難しいですね。

  7. さとう君
    さとう君

    その子その子に作っているものでも、他の先生から見て参考になりますか?

  8. 清水先生
    清水先生

    なります!それを自分のクラスの子に合わせてアレンジもできるので、とても参考になります。

05

今後への期待

  1. さとう君
    さとう君

    これからのコンテストに望むことはありますか?

  2. 清水先生
    清水先生

    賞をとるための開発ではなく、目の前の子どものために工夫をした教材という、元々の趣旨がずれないといいなと思います。

  3. 早川先生
    早川先生

    こういう力をつけてもらいたくて作った、などの話を聞いてみたいです。

  4. 清水先生
    清水先生

    その教材で子どもたちがどう変わったか、効果も知りたいです。

  5. さとう君
    さとう君

    まず注目するのはそこなんですね。

  6. 清水先生
    清水先生

    先生は本当に忙しいので課題もいろいろありますが、手づくり教材で子どもたちが良くなるとか、できるようになるとかが、作っていて一番楽しいことなんです。

  7. 早川先生
    早川先生

    そうなんです。こんなの欲しいね、から生まれたものはとってもいいですよね。 これからも、どんどん応募してほしいです。

  8. さとう君
    さとう君

    第2回コンテストでは、多くの先生がインスタグラムでも発信されていて、フォロワーが大勢いたり、そんな時代の変化も感じています。
    8月から第3回目の応募が始まりますが、おふたりに先生方の背中を押すようなお話を聞かせていただけました。どうもありがとうございます。

Epilogue エピローグ

これからの「学び」を
創造する

今回の教材誕生は、先生の素晴らしい発想と情熱、そしてそれを商品化するための多くの方々の努力が結集した成果です。この教材が、全国の子どもたちの学びをより豊かにし、先生方の教育活動の一助となることを心から願っています。

これからも、私たちは
教育現場の優れたアイディアを
形にするお手伝いを
続けてまいります。